なにはともわれ、今日はカリキュラム施行日だ。
何が起こるか分からないからこそ、気を引き締め────
ぐぅ〜。
「うわあああお腹空いたああああ!!!」
突如、間の抜けたお腹の鳴る音と、柚くんの発狂が響きわたった。
「っ、んだよ! 突然デカい声出すな!」
そういう恭也もね!?
怯えた日向が、目に涙をためながらあたしにガシッと飛びついてきた。
「…………うるさい、柚」
律くんが渋い顔をして柚くんのパーカーのフードを例のごとく片手で持ち上げる。
宙ぶらりんになった柚くんはと言えば、まるでハリセンボンのように、ぷくっと頬を膨らませて。
「……僕はお腹が空いたんだってば!!」
律くんのみぞおち目がけて────
ガツッ!
いきおいよく蹴りを放った。
けれど、次の瞬間には律くんのもう片方の手によって柚くんの足は受け止められており、まるで格闘技を途中停止したような構図になっている。



