「日向? どうしたの?」
抱き上げると、日向は身を小さくして、あたしの制服を握りしめた。
……明らかに、様子がおかしい。
「ねえなっちゃん今の、」
そう言いながらなっちゃんへ目を向けると、なぜかその顔はやらかしたあとの子どものようなものになっていて。
「……絶対、なんか禁句的なやつだったんでしょ」
じろりと睨むと、なっちゃんは「すまん」と身を竦めた。
「ええっと、まぁつまりだな……あー、そうだ、運転免許証的なもんだと思えばいい」
「運転免許証ってなんだよ」
「規約違反を起こせばゴールド免許じゃなくなり、積み重なりゃ免許剥奪、的なやつだ。んで、そのための操作をお前たちは行わなきゃならねえ」
そのPCでな、となっちゃんは口早に言った。
どうも日向へ恐れをなしているような態度にムッとしながらも、あたしは胸ポケットからPCを取り出す。
机に置いて電源をつけると、例の仕組みによって宙に画面が映し出された。
「で、どうするんですか?」
「ホーム画面にガーディアンの紋章のアイコンがあるだろ」
「あぁ、これ」
ガーディアン制服についたエンブレムと同じ紋様のアイコンは確かにある。
先日開いてみようとしたらパスワードが分からなくて、入れなかったんだっけ。



