「純度100%24金だ。錆びないから風呂もつけたまま入れるぞ」
「マジかよ」
「……高そうだな」
ここ数日で、改めてこの学園のありとあらゆる場所や物への投資額が半端なものではないことに気づいてしまったあたしたち。
話題がなくなると自然と資金的な方面の話ばかりしていたからか、ある意味知らなくて良かった情報に恭也と律くんが渋い顔をした。
このふたりは、というよりうちのメンバーはどうやら天才でも節約型が多いらしく、普段の生活でもあまり無駄遣いはしない。
ただひとり柚くんだけは、高かろうが安かろうが可愛いければすべて良し精神だけど。
そんな柚くんは、めずらしく同調しているふたりをジトッと横目で見ながら、なっちゃんに「ねーえ?」と間延びした声をかける。
「これ他の生徒もみんな同じデザイン?」
「いや、他の生徒はみんな普通の銀製アンクレットだよ。コース関係なくな」
「んじゃこれはガーディアン専用ってことかぁ。いいね、そーいう特別感。わかりやすくて僕好きだな~」
なるほど。
制服が他の生徒と違うように、生徒証も違うのか。
ひとりひとり小さく名前まで刻まれているアンクレットを受け取って、失くさないようその場で足首につける。
男子は制服で隠れてしまうし、あたしはちょうど靴下の飾りのようになって思ったより気にならない。
これなら、四六時中つけてても問題ない、かな……?



