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マスター棟には、すでにメンバー全員がそろっていた。
あたしたちを含め、みんなガーディアン専用の制服を身につけている。
白を基調とした裾の長いジャケットに走るゴールドライン。
胸元にはガーディアンの〝G〟を描いたエンブレム。
丈が短めの赤チェックスカートはガーディアンとしての品と地位を象徴するようで、身に着けているだけで気が引き締まる。
初日だけ着ていた一般生徒の制服もかっこよかったけれど、やっぱりひときわ特別感があってかっこいい。
「ふたりとも、おかえり。デザインの授業どうだった?」
こちらに気づいて真っ先に迎えてくれたのはユキちゃんだ。
「興味深かったよ。今までああいうの専門的に学んだことなかったから。ただちょっと物足りなさはあったかなぁ」
もう少しハイレベルでも良いと思う。
新学期がはじまって間もないにしても、デザインについて詳しいわけではないあたしや日向が簡単についていける内容だったし。
かといって授業内容に関してはあたしが口出しできるものではないので、頬をぽりぽりと掻きながら苦笑する。
「俺もさっき地球科学の授業に顔を出してきたんだが、思っていたよりも易しかった印象があるよ。ありゃ大学レベルだな」
ジュースあるぞ、と冷蔵庫からりんごジュースを取り出して、ユキちゃんはあたしに抱かれたままの日向に手渡した。
日向はだんまりを決め込んだまま受け取り、ちらりとユキちゃんを見る。
感覚的には、ユキちゃんのことはそこまで怖がっていないみたいなんだけど。



