「……さて、ここからが本題だが」
先生の顔がふと引き締まった。
「有栖川は基本的に成績が命。ゆえに、入学試験の結果に基づいてコースが分かれている。お前たちが持ってるブレスレットは、コース別に色が違うから覚えておくといい」
あたしは自分の手首を持ち上げて、ブレスレットを見る。
チャランッと揺れた9つの星飾り。
ひとつひとつが水晶のように透き通っていて、光が反射するとまるで本当の星のような煌めきを放つ。
「有栖川の最高位はマスターコースの白だ。姫咲もつけてるよな」
先生が振り返ったので、あたしは頷いて生徒たちに見えるように腕を掲げてみせた。
「ちなみに、だ。姫咲」
「はい?」
「お前、現時点でマスターコースについてはどれくらい知ってる?」
どれくらい、って言われても……。
突然名指しで尋ねられ、面食らいながら考える。
いくら自分が籍を置くマスターコースとはいえ、なにしろ有栖川学園は国家機密で厳重に管理されている特殊施設だ。
たとえ入学が決まっても、こちらに与えられる情報はあまりに少ない。



