ごめんね、恭也……と心の中でもう一度謝っておく。


結局あたしたちが全員そろうと、落ち着くことはないらしい。


ただひとりどんな時でも無表情のまま眠気と戦っている律くんを、あたしは素直に尊敬する。



「……と、とりあえず……ミーティングルーム行こっか」


「だな。ほら恭也、いつまでも柚にガン飛ばしてんじゃない」


「……柚も行くぞ」



バチバチバチッ! と目に見えない青い火花を散らしている恭也と柚くんを、それぞれのお母さんが引きずっていく。


あはは……まるでマスターコースの生徒とは思えない会話ばかりだ。


なんだこれ。普通もっと優秀だよね。


一歩歩けばバラが咲くような華麗で優等生イメージだったのに、今日一日ですべてがぶっ壊されてしまった。


まぁ、そんな人たちよりも付き合いやすくはあるかもしれない、けど。


それとこれとは別として、

はたしてこのメンバーでガーディアンとしての仕事がちゃんとこなせるのだろうか……と、一抹の不安を覚えずにはいられないあたしだった。