……先生の言った通り、ここは〝特殊〟な学園だから。
合格と言われているのは有栖川学園の一定の基準を超えた人間だけ。
その基準がどれほどのものなのかは明らかにされてないから分からないけれど、とんでもなくハイレベルであることだけは確かだ。
「まぁ、実を言うと俺も知らん」
「だと思いました」
いち教師になったところで、そう簡単に機密の内容は教えてもらえないんだろう。
先生も大したことないなぁ……。
口を尖らせると、先生はジトッとした目であたしを見てから生徒達へ向き直る。
「まぁ、つまるところだな」
ごほん、と咳払いで調子を整え、先生はマイクを持ち直した。
「そういう機密にがんじがらめにされている中でこの学園は動いているわけだ。当たり前だが、機密漏れに関しては重大な処罰が課せられる。お前ら気をつけろよ」
……そうは言っても。
ここは、どことも知れぬ果てしない海にぽつんと浮かぶ謎の孤島だ。
島まではヘリでの移動だった上に、到着するまでずっと目隠しをされていたから、日本からどれくらい離れているのかすら分からない。
そして一度この学園へ入学してしまえば、退学しない限りは外へ出られないという決まり。
スマホも取り上げられているし、ネットが使えるのは学園内に設置された特殊な回線だけだと聞いている。
つまり外部との連絡手段もばっちり遮断されているわけで、どんな情報を手に入れてもそう簡単には漏らしようがないんだよね。



