◇
それからあたしは嫌がる日向をユキちゃんに託し、なんとかお風呂にいれてもらった。
5歳と言えどいちおう男の子だし、あたしがいれるわけにもいかない。
ちなみに部屋付きのバスではなく温泉。
あたしもその間にひとり贅沢露天風呂を頂いて、脱衣所でドライヤーで髪を乾かしていた時だった。
「カノカ! カノカ!」
「うぇ!? 日向!? ……うぐっ……!?」
恐らくユキちゃんから逃れてきたであろう、日向が女湯エリアに飛び込んできたかと思うとそのままタックルされた。
みぞおちに日向が食い込む。
「姫ちゃんごめん! 逃げられた!」
「う、あ、だ、大丈夫っ!」
外から慌てたような声で叫ぶユキちゃんに返して、あたしはよろりとよろけながら日向を受け止める。
今のは効いたよ、日向……。
あたしにみぞおちタックルを食らわせるとは、キミもなかなかやるね。
「って、日向まだ髪濡れてるじゃない」
風邪引いたら大変、と慌てて日向の髪へドライヤーをあてた。
日向の髪は1本1本が洗練されたように繊細で、触ると高級シルクのような指通りでとても気持ちが良い。
それからあたしは嫌がる日向をユキちゃんに託し、なんとかお風呂にいれてもらった。
5歳と言えどいちおう男の子だし、あたしがいれるわけにもいかない。
ちなみに部屋付きのバスではなく温泉。
あたしもその間にひとり贅沢露天風呂を頂いて、脱衣所でドライヤーで髪を乾かしていた時だった。
「カノカ! カノカ!」
「うぇ!? 日向!? ……うぐっ……!?」
恐らくユキちゃんから逃れてきたであろう、日向が女湯エリアに飛び込んできたかと思うとそのままタックルされた。
みぞおちに日向が食い込む。
「姫ちゃんごめん! 逃げられた!」
「う、あ、だ、大丈夫っ!」
外から慌てたような声で叫ぶユキちゃんに返して、あたしはよろりとよろけながら日向を受け止める。
今のは効いたよ、日向……。
あたしにみぞおちタックルを食らわせるとは、キミもなかなかやるね。
「って、日向まだ髪濡れてるじゃない」
風邪引いたら大変、と慌てて日向の髪へドライヤーをあてた。
日向の髪は1本1本が洗練されたように繊細で、触ると高級シルクのような指通りでとても気持ちが良い。



