「……カノカ?」
「大丈夫。あたしが日向のそばにいる」
もうひとりにはさせないよ。
日向があたしを求めたのは、もしかして助けて欲しかったからなのかな、なんて思ったりするんだ。
知らず知らずのうちに発したSOS。
幼くて賢すぎる日向の矛盾だらけの存在が壊れる前に手を伸ばした先、それがあたしだったんじゃないかなって。
陽を浴びずに育ってきたのか、透き通るような真っ白な肌。
それはまるで日向の存在をよりいっそう危ぶめるかのように、あやふやであいまいに機器の光に照らされている。
だけど。
ぎゅうっと抱きしめる温もりを、どうか日向が感じてくれますように。
もう二度と、日向にあんな瞳をさせることはありませんように。
────……願わくは。
日向にとって、光となれる存在があたしであれますように。
不思議そうな顔をする日向を抱き締めて、あたしはただひたすらに、そう願ったのだった。



