けれど、説明されなくてもわかる。
あたしもここにくるまでは、アメリカを拠点として世界各国で研究者をやっていたことがあるから。
日向のやっているコレは、日本技術ではなく間違いなく世界技術のものであること。
あまりに緻密すぎる。
どう考えても、ただの開発者じゃない。
5歳の子どもがこんなことをしているなんて世間に知れたら、一体どうなるだろう。
……いや、だからこそ日向の存在はきっと明らかにされていないんだろうけれど。
この島から出たことがない日向は、国家機密そのものなのかもしれない。
あまりにもIQが高すぎる故に、成長と知識のバランスが取れていないんだ。
……今にも崩壊してしまいそうなほど。
「……日向……」
どうしてこんなことを、こんな小さい子どもがやらなければならないんだろう。
求めるだけ求めて、日向自身の心のバランスなんて全く考えていないのか。
知っていることと知らないことの偏り。
体と脳の成長ホルモンのバランス。
……さっきの日向の光のない瞳。
どう考えても無理をさせすぎだ。
日向は、たったひとり、こんなところに閉じ込もって毎夜毎夜仕事をしていたのだろうか。



