まずは恭也。
最初こそ印象は最悪だったけれど、実際関わってみるとそこまで悪いヤツじゃない……かもしれない。
破天荒ではあるものの、あたしが考えていることとよく被るし、おそらく単純な思考回路が似ているんだろう。
それに、さっきの日向へ対しての物言いもけっこう見直したところがあった。
あんな状況なら、いくらあたしたちのような人間でも混乱したり騒ぎ立てたりしてしまうものなのに、恭也はわりと冷静なまま日向とあたしの身を案じてくれた。
ぶっきらぼうだし、きっとそうとう不器用だけど、根は優しいのかも。
意外とカッコイイじゃん、なんて不覚にも思ってしまった。
柚くんと律くんとは、どうもそりが合わないみたいだけど……。
そして恭也といえば、必然的にユキちゃんが必要になる。
今日一日でわかった。彼は完全にお母さん体質だ。
最年長者ゆえの安心感と包容力を持ち合わせていて、これからもあたしたちの保護者的存在になるに違いない。
それにあの日向がユキちゃんを選んだのだから、きっと良い人だ。
たまに笑顔で怖いことを言うから、もしかしたら根っこの部分に闇を抱えていたりするかもしれないけど、それは彼に限ったことじゃない。



