やっとのことでここへ着いた時に、
『足りないものがあればなんなりとお申し付け下さい』
とシワひとつないスーツを身に着けた櫻井さんに言われた。
この櫻井さんがなんとも年齢不詳な人で、見た目は20代といっても過言じゃないのに、その落ち着きと言動はあたしがこれまで関わってきた熟年の大人と同じようなものを感じた。
きっとそんなことはなくて、いってもせいぜい30代後半くらいだろうけど。
「はぁぁぁ……」
荷物をかんたんに片付けながら、あたしはどっと押し寄せてきた疲れを吐き出すように息を吐く。
今までの日々が退屈しすぎていたのかもしれないけれど、だからといって今日はいろいろ衝撃が多すぎた。
刺激を求めて、なんて簡単に来てはいけないところだったのかもしれない。
制服から自前のルームウェアに着替え、あたしは今日一日を振り返る。
――〝ガーディアン〟。
まさかそんなものに自分がなるとは考えもしなかった。
ましてやメンバーはあたし以外全員男だし、ひと癖もふた癖もある人ばかり。



