誰かに心配してもらえるって、こんなにありがたいことなんだ……
私は先生の優しさがすっごく嬉しかった。
「それじゃ……気を付けて帰ってね」
先生は納得いっていないのか、不安そうな顔をしながら、私を見送ってくれた。
「はい、また明日」
私はランドセルを背負い、保健室を出た。
そして、いつも以上にうつむいて家に帰った。
次の日から、私は保健室登校となった。
いじめもなくなったし、割と楽しく過ごしてた。
やっぱり男子見ると、過呼吸になってたけどね。
いつか治ればいいなぁ、なんて思ってたりした。
だって治さないと、篠宮に復讐できないから。
だから、私は男性恐怖症を治すために、荒治療だけど、今は共学の高校に通っている。
中学時代は結局治らなくて、ほとんど保健室登校だった。
だから、もう諦めよっかなぁ、て思って高校は女子高にしようとしたんだけど、親が許してくれなくて。
私立に行くようなお金、家にはありません、だそうで。
でも、地元じゃなくていいとは言ってくれた。
それはかなり助かったです。



