サヨナラも言わずに


そんなこと、ないです。


とっても気持ちよくて、寝ちゃいそう……



「お客様、移動をお願いします」



危ない、危ない。


ホントに寝ちゃうとこだった。



私は言われたところに移動する。


座ると、首元にタオルとかをつけられた。



「それでは切っていきますね」



その声とともに、私の前髪は切られた。


これでもう顔が隠せなくなっちゃったよ……



「うわ、かわいー……」



えっと、これは美容師さんの心の声かな?


それとも、お世辞?


でも、言い方的に心の声っぽいよね。



だけど……


なにが可愛いのかな。



「お客様、ナチュラルメイクもされませんか?」


「ナチュラルメイク?」



それ、なに?


メイクするってこと?



「あ、お願いします」



どっから出てきたのよ、あんたは。


なに、幽霊?


それともストーカー?