fairy3 空の物語 上

『じゃあ、まずリンクが出来るようにならないと』

『……それは分かってる』

シアンは顔を上げて微笑む。

『ソレイユの気持ち分かったよ』

『分かってくれないと……困る』

『そうだね……』

シアンは頬を染めて微笑む。

『リンクについての説明は、雪菜たちのところで話すね』

『あぁ』

『あ、それと──』

シアンは俺に顔を近づけると、俺の唇にキスをしてきた。

でも、それは一瞬のことで俺は何が起こったのか分からなかった。

『……え?』

『私のことを大切だって言ってくれて、ありがとう』

『……はぁ?!』

え、じゃあ今のキスどういうことだ?!

『な、なんで急に?!』

俺の顔は真っ赤になっているだろう。

『さあ、どうしてでしょう』

『はぐらかすなよ!』

『いいじゃん』

シアンは、立ち上がるとその場で一回転する。

『ソレイユが、かっこよかったから』

『……はい?』

だからどっちだ……?

『ほらほら、さっさと戻るよ』

シアンは先に部屋の扉へと向かう。

『あぁ……』

俺は、シアンの背中を見つめた。

「今は、答えが出なくてもいいか……」

今は……、まだ……な。