fairy3 空の物語 上

俺たちは守護妖精の立場と、ナデシコを守ることを甘く見すぎていたんだ。

それがナデシコを死なす結果となってしまった。

守護妖精引き継ぎの儀式が明日に控えた頃に、アクが突然襲撃してきたんだ。

幽閉されていたはずの七人の兄弟姉妹、七つの大罪たちと一緒に。

しかし、キセキの泉の周りには結界がはられていた。

アクたちが簡単にナデシコのところに辿り着けるわけがなかった。

だけど、アクは精霊剣を使ってナデシコの結界を破壊した。

精霊剣は、本来守護妖精やヴィーナスに認められた妖精以外持つことを許されていない。

それに精霊剣の数は限りがある。

ヴィーナスの元にもう一本も残っていなかったはずの精霊剣を、アクは持っていたんだ。

しかも、誰も知らない精霊剣を……。

先代の守護妖精たちは、七つの大罪たちを止めるのに必死だった。

その頃、オルドとヴィーナスはキセキの泉にはいなく、アクはそれを狙っていたんだ。

もちろん、守護妖精候補である俺たちはナデシコを守る任務に着いた。

ナデシコを逃がすために秘密の抜け穴を通って。

指揮をとったのは、リーダーであるオランジュだ。

『ナデシコ、ここからなら逃げられる』

『でも、オランジュたちは?』

『俺たちは、逃げ遅れた妖精たちが居るのかを確認してくる。シアン・ソレイユ、ナデシコのことは任せたぞ』

『あぁ』

オランジュたちと別れた俺たちは、外の世界へと向かっていた。

外の世界に行けば、アクはナデシコには手を出せないと思っていたからだ。

でも、それは真逆だった。

『見ーつけた』

『あ、アク?!』

もう少しで外の世界に行けそうだった時、出口の手前でアクは待っていた。