fairy3 空の物語 上

『まだ、分からない。だけど、それが僕の使命だから』

『使命なんて関係ないと思う』

『シアン?』

シアンはナデシコの前に行くと両手を広げた。

『この世界は、凄く広いんだよ』

『お前、急にどうしたんだ?』

シアンの行動に疑問を持ったが、シアンは言葉を続けた。

『だから、ナデシコはもっと世界を見るべきだよ!』

『世界を?』

『そうだよ!使命とか関係なくて、自由に泉の外に出るんだよ』

『でも、それじゃあ泉の結界が……』

『ナデシコ!』

シアンは、ナデシコの手を掴む。

『使命に囚われる必要なんてない!もう嫌だと思ったら、嫌だって言っていいんだよ!』

『シアン……』

『もし嫌になったら私に言ってね!私がナデシコを外の世界に連れていってあげる』

俺は本気なのかと思っていた。

だけど、シアンの瞳を見たら本気なんだと思った。

『そうだぜナデシコ、俺も外の世界に行くの手伝ってやる』

『シアン、ソレイユ……。ありがとう』

『それに、いざとなったら私たち守護妖精が居るんだから』

そう、俺たちは時期に守護妖精になる。

力を持てば特別になれる。

ずっと三人で楽しく居られる。

そう思っていた。

だけど、現実は違ったんだ──