fairy3 空の物語 上

「でも、気持ちはちゃんと伝えた方がいいと思うよ」

「その言葉、そのまま愛斗に返すよ」

「ええ?!」

「まさか、気づいていないと思ってたのか?お前が雪菜のこと好きだってこと」

てっきりみんな知らないかと思っていた。

まさか、僕って分かりやすいタイプ?

「ぼ、僕はいいよ!」

「なんで?」

「雪菜には、好きな人いるから」

そう、雪菜には好きな人がいる。

もちろん、それは誰なのかも知っている。

でも、僕は雪菜のことを応援したい。

僕のこと好きになってくれなくても、雪菜が僕にとって大切な人だってことには変わりないから。

だから、僕は雪菜を守れればそれでいいんだ。

「雪菜に好きな人がいても、それはお前の行動次第で変わることだってある」

「……」

「おーい!奏佑に愛斗、休憩終わりだぞ!練習に戻れ」

顧問の先生に呼ばれ、僕は奏佑より先に戻る。

「俺も行動を起こせば、あいつも分かるかな?」

奏佑は、僕と少し間をとってから戻った。