『……っ』
『……』
リヤンが去ったあと、しばらく沈黙が続いたけど、先に言葉を発したのは奇跡だった。
「なるほど。やっぱり、全ての元凶はお前だったわけだ。あの時、あの場で忠告したのは、遅かったってことだ」
『奇跡……』
「お前が、均衡を壊ささなければ、姉さんがあんな未来を辿ることもなかったのか……」
『姉さん?』
奇跡は、踵を返すと部屋から出ていった。
『ヴィーナス……』
『……』
ヴィーナスは、視線を下に向けていた。
きっと、ヴィーナスだって好きでそんなことをしたんじゃない。
みんなのために、未来のためにそうするしかなかったんだ。
『私は、均衡を保つために、子供たちのために、あの子を犠牲にしました。でも、やはりそれは間違いだったのかもしれません』
『……そうだな。もし、そんなことになっていなければ、アクはもっと素直で良い子に育っていたかもしれない』
ヴィーナスは、目に涙をためると頭を下げる。
『お願いします。どうか、あの子を止めてください』
『ヴィーナス……』
『そのためにも、今後について話し合うんだ』
そうだ。
ヴィーナスのためにも、雪菜たちのためにも、アクは絶対に止めないと行けない。
それが、第2のヴィーナスとして生まれた私の使命だ。
必ず、アクを止めてみせる。
『……』
リヤンが去ったあと、しばらく沈黙が続いたけど、先に言葉を発したのは奇跡だった。
「なるほど。やっぱり、全ての元凶はお前だったわけだ。あの時、あの場で忠告したのは、遅かったってことだ」
『奇跡……』
「お前が、均衡を壊ささなければ、姉さんがあんな未来を辿ることもなかったのか……」
『姉さん?』
奇跡は、踵を返すと部屋から出ていった。
『ヴィーナス……』
『……』
ヴィーナスは、視線を下に向けていた。
きっと、ヴィーナスだって好きでそんなことをしたんじゃない。
みんなのために、未来のためにそうするしかなかったんだ。
『私は、均衡を保つために、子供たちのために、あの子を犠牲にしました。でも、やはりそれは間違いだったのかもしれません』
『……そうだな。もし、そんなことになっていなければ、アクはもっと素直で良い子に育っていたかもしれない』
ヴィーナスは、目に涙をためると頭を下げる。
『お願いします。どうか、あの子を止めてください』
『ヴィーナス……』
『そのためにも、今後について話し合うんだ』
そうだ。
ヴィーナスのためにも、雪菜たちのためにも、アクは絶対に止めないと行けない。
それが、第2のヴィーナスとして生まれた私の使命だ。
必ず、アクを止めてみせる。



