『その話、俺たちも初耳だな』
アカツキの言葉に、オルドも頷いた。
二人も知らないってことは、二人が生まれる前に話ってこと?
『それはそうよ。だって、ヴィーナスは誰よりもこの事実を隠したがっていたし』
リヤンの言葉に苦しい表情を浮かべたヴィーナスは、話を戻す。
『有るものは存在させ、存在しないものは無いとする。妖精界は、こうした秩序のもと出来上がっていました』
『そして、アクは全ての悪そのものを持って生まれた。当然、そんなの妖精界だけでは支えきれるものじゃない。だから、ヴィーナスはアクの傍に、有無の妖精の二人を置いた』
『アクが悪に目覚めそうになったら、無いもので消し去り、代わりに望んだものは存在させた。だから、アクは、悪に目覚めることなく純粋に育っていった』
『でも、ある出来事によってその秩序は壊された』
『それって……』
私たちは、静かにヴィーナスの言葉を待った。
『私が、有の妖精を殺したのです』
『なっ!』
『どうしてそんなことを……?!』
『仕方がなかった』
私たちの言葉を遮るように、、リヤンが口をはさむ。
『あの子は、有の妖精だったから、全ての物を存在させることが出来る。それは、この先の妖精たちにとって、害になるものだと思った。だから、ヴィーナスは精霊剣のジェネシスを使って、有の妖精を殺した』
「っ!」
リヤンの言葉に奇跡は目を丸くした。
『こうして、秩序は崩され、妖精界は均衡を保てなくなり、ヴィーナスは均衡を保つ鍵と錠前を作り、これ以上均衡が崩れないようにした。そして、その鍵と錠前は、ルルとシアンの中に隠した』
『じゃあ、アクが世界を壊そうとしているのって……』
『妖精界のことだよ』
「……」
私たちは言葉を失った。
じゃあ、この闘いはヴィーナス自身が引き起こしたことになる。
『ヴィーナス、あの時の判断は間違っていないかもしれないけどさ、私は許す気ないよ』
リヤンは、布の下から赤い瞳をのぞかせ、ヴィーナスに言う。
『ハーブを……たった一人の私の妹を殺したこと、あの時見ていただけだったあなたを、私は絶対に許さない』
リヤンは最後にそう告げると、その場から姿を消した。
アカツキの言葉に、オルドも頷いた。
二人も知らないってことは、二人が生まれる前に話ってこと?
『それはそうよ。だって、ヴィーナスは誰よりもこの事実を隠したがっていたし』
リヤンの言葉に苦しい表情を浮かべたヴィーナスは、話を戻す。
『有るものは存在させ、存在しないものは無いとする。妖精界は、こうした秩序のもと出来上がっていました』
『そして、アクは全ての悪そのものを持って生まれた。当然、そんなの妖精界だけでは支えきれるものじゃない。だから、ヴィーナスはアクの傍に、有無の妖精の二人を置いた』
『アクが悪に目覚めそうになったら、無いもので消し去り、代わりに望んだものは存在させた。だから、アクは、悪に目覚めることなく純粋に育っていった』
『でも、ある出来事によってその秩序は壊された』
『それって……』
私たちは、静かにヴィーナスの言葉を待った。
『私が、有の妖精を殺したのです』
『なっ!』
『どうしてそんなことを……?!』
『仕方がなかった』
私たちの言葉を遮るように、、リヤンが口をはさむ。
『あの子は、有の妖精だったから、全ての物を存在させることが出来る。それは、この先の妖精たちにとって、害になるものだと思った。だから、ヴィーナスは精霊剣のジェネシスを使って、有の妖精を殺した』
「っ!」
リヤンの言葉に奇跡は目を丸くした。
『こうして、秩序は崩され、妖精界は均衡を保てなくなり、ヴィーナスは均衡を保つ鍵と錠前を作り、これ以上均衡が崩れないようにした。そして、その鍵と錠前は、ルルとシアンの中に隠した』
『じゃあ、アクが世界を壊そうとしているのって……』
『妖精界のことだよ』
「……」
私たちは言葉を失った。
じゃあ、この闘いはヴィーナス自身が引き起こしたことになる。
『ヴィーナス、あの時の判断は間違っていないかもしれないけどさ、私は許す気ないよ』
リヤンは、布の下から赤い瞳をのぞかせ、ヴィーナスに言う。
『ハーブを……たった一人の私の妹を殺したこと、あの時見ていただけだったあなたを、私は絶対に許さない』
リヤンは最後にそう告げると、その場から姿を消した。



