fairy3 空の物語 上

『グリード、妹や弟たちの方はどうなの?』

『ラースはまだ眠っているが、プライドは目を覚ました。エンヴィーがリハビリに付き合っているが、右腕がないもんだから、今後の生活に支障が出るな……』

『それなら、アスナに義手を作ってもらったらどうかな?』

『義手か……、そうだな。プライドに聞いてみるとしよう』

七つの大罪たちも、こちらに馴染みつつある。

最初は、周りの子たちからは怯えられていたけど、少しずつ打ち解けあっている。

この調子で行けば、七つの大罪たちにも居場所が出来る。

『ルル。俺は、お前に感謝している。俺たちに居場所をくれたんだから』

『そ、そんなことないよ……』

七つの大罪たちは、再び扉の奥へと閉じ込められるべき行いをした。

でも、それは故意じゃない。

アクによって兄弟姉妹の絆を利用され、気持ちを利用された彼らは被害者だ。

だから、私が第2のヴィーナスとして、七つの大罪はお咎め無しとした。

本人たちは、納得が行っていないようだけど……。

『俺たちの罪が消えるわけじゃない。でも、少しずつ自分たちに出来ることを探して、罪を償っていくよ』

そう言ってグリードは、優しく微笑んだ。

初めて見るグリードの心から笑った笑顔に、私は釘付けになる。

『ルルの方はどうなんだ?体は、大丈夫なのか?』

『大丈夫だよ。ハヤテ』