fairy3 空の物語 上

『それで、不安定なままだといずれ消えてしまうということで、俺がルルを見張っていたんだ』

『だから、よく私のこと見てたのね』

アカツキの視線には、もちろん気がついていた。

気がついた時には見られていたから、てっきり私のことを好きだと思っていたけど、やっぱり違ったんだ。

だって、あの時のアカツキの視線は、何かを見守るような感じだったから。

『あなたにヴィーナスとしての証である羽が生えた以上、私はこのままヴィーナスとしての座をあたなに譲ります』

『ヴィーナスは、これからどうするんですか?』

『羽が消えてしまった以上、私はもうただの妖精です。あなたの傍で、ヴィーナスとしてのあなたをサポートして行こうと思います』

『それで、そのサポート役として、少し提案があるんだ』

『提案?』

私の言葉に頷いたオルドは、部屋の扉を開ける。

すると、そこにはハヤテとグリードが立っていた。

『ハヤテ?!それに、グリードも』

何で二人がここにいるのだろうか?

『ルル。この二人には、お前のサポート役として付いてもらう』

『さ、サポート役として?!』

じゃあ、二人はアカツキとオルドみたいな位置に付くってこと?

『オルドには、俺一人で十分だと言ったんだけど、こいつが聞かなくてな』

『当たり前だ。ろくにヴィーナスについて知らないお前なんかに、ルルのことを任せられるか』

『はぁ?!』

ハヤテとグリードが睨み合う。