【奇跡】
『奇跡、傷の具合は大丈夫?』
「あぁ……」
『ご飯はちゃんと食べた?』
「あぁ……」
『雪菜の目が覚めたって聞いたよ。様子見に行ってみる?』
「あぁ……」
『……』
俺は、手帳を見ながらシンクにそう応える。
『もう!ちゃんと話聞いてよ!』
「ちゃんと返事してるだろ」
『同じ応えじゃん』
「いいだろ別に」
『もう……』
シンクは溜息をつくと、俺の肩の上に座る。
『やっぱり、未来通りに行った?』
「あぁ。未来通りに話が進んでいる」
あの時、愛斗たちがあの場に残ることは知っていた。
愛斗以外にも、奏佑・沙羅も残ることを。
それは、未来でも同じだったからだ。
『ねえ奇跡、このことはシアンたちには伝えておくべきだったんじゃないの?』
「もし言っていたら、あの場で全員死んでいた。仮に言っていたとしても、あの場には誰か残る必要があったんだ」
でないと、雪菜は生き延びることは出来ない。
たとえ、何を犠牲にしてでも雪菜には生きてもらわないといけない。
俺たちの未来のためにも……。
『奇跡、傷の具合は大丈夫?』
「あぁ……」
『ご飯はちゃんと食べた?』
「あぁ……」
『雪菜の目が覚めたって聞いたよ。様子見に行ってみる?』
「あぁ……」
『……』
俺は、手帳を見ながらシンクにそう応える。
『もう!ちゃんと話聞いてよ!』
「ちゃんと返事してるだろ」
『同じ応えじゃん』
「いいだろ別に」
『もう……』
シンクは溜息をつくと、俺の肩の上に座る。
『やっぱり、未来通りに行った?』
「あぁ。未来通りに話が進んでいる」
あの時、愛斗たちがあの場に残ることは知っていた。
愛斗以外にも、奏佑・沙羅も残ることを。
それは、未来でも同じだったからだ。
『ねえ奇跡、このことはシアンたちには伝えておくべきだったんじゃないの?』
「もし言っていたら、あの場で全員死んでいた。仮に言っていたとしても、あの場には誰か残る必要があったんだ」
でないと、雪菜は生き延びることは出来ない。
たとえ、何を犠牲にしてでも雪菜には生きてもらわないといけない。
俺たちの未来のためにも……。



