fairy3 空の物語 上

『雪菜が目を覚ましたこと、アスナに伝えてくるね』

「うん」

シアンは、部屋から出て行った。

「雪菜は、苦しい?」

「未来?」

「私は、今すごく苦しいよ……。ずっと、守られるのが嫌で、ローザとリンクしたはずだったのに、結局は奏佑たちに守られちゃった……」

未来の体は震えていた。

私は、そんな未来の体を優しく抱きしめる。

そのせいで我慢して物の糸が切れたのか、未来は声を上げて泣き始めた。

「苦しいのは未来だけじゃないよ。私だって、苦しい……」

私は、愛斗と話すことなく別れてしまった。

愛斗がどんな気持ちであっちに残ったのかは分からない。

まさか、こんな形で離れることになるなんて思っていなかった……。

私の中では、後悔が広がっていくばかりだ。

この先、私たちはアクと闘い続けることが出来るのだろうか……。

深い傷を負った私たちには、今の状態で何が出来るのかな?

私は、もう一度立ち上がることが出来るの……。