fairy3 空の物語 上

【雪菜】

あの日の闘いは、私たちそれぞれ大きな傷跡を残した。

大切な三人を失った私の心は、穴が空いたような感覚に襲われていた。

あの日から、愛斗は戻って来ていない。

奏佑も、沙羅も……、妖精たちも、帰って来ていない。

あの時、こちらへと戻ってきた私は、ベッドの上で目が覚めた。

隣には、未来が居てくれて愛斗たちのことを聞いた。

「雪菜……、奏佑と沙羅と愛斗がね……」

未来は、泣くのを我慢しているように見えた。

「未来、何があったの?」

『ソレイユたちが、アクの足止めのために残って、私たちを逃してくれたのよ』

「シアン?」

扉の近くに立っていたシアンが私にそう告げた。

よく見ると、シアンの目が少し腫れているように見えた。

「シアンは……、それが苦しかったよね?」

私の言葉に目を丸くしたシアンは、苦笑しながら言う。

『うん、だいぶ良くなったほうだよ』

「でも……」

今でも辛いはずだ。

きっと、誰よりも自分のことを責めて、悔いて、泣いて、一番苦しんでいる。