fairy3 空の物語 上

『あなたに記憶改ざんが出来るなら、姉の私だって出来るわよ。あ、今は妹と言った方があってるかしら?』

『……なるほど。君からはゆっくりと話しを聞きたいところだけど、君の力は厄介だからね。今日のところは、見逃してあげる。でも……』

アクは、指をならすと三体の影を作り出す。

『簡単に逃がすと思うなよ?』

アクは、ニヤリと笑う。

リヤンは、私に目を向けると私のところまで来る。

『さあ、帰るわよ』

『ちょ、ちょっと待ってよ!ソレイユを助けないと!』

『あと少ししたら、この黒城は崩れる、そうなったら死ぬわよ?』

『だからって、ソレイユを置いていくなんて出来ない!』

『……』

リヤンは、ソレイユに目を向ける。

ソレイユは、黒い玉の中でリヤンに向かって軽く頷いた。

そしてリヤンは、黒い玉に手をかざすと、力を使って黒い玉を消した。

『ソレイユ!』

『リヤンは、今すぐシアンを連れてこの場から逃げてくれ』

『えっ……』

ソレイユの言葉で体が固まった。