fairy3 空の物語 上

そして小さく口を開くと言う。

『言ったはずよ。この使命は、私だけで十分だって』

『使命なんて、今は関係ない!私は、ソレイユを助けたいの!』

『言うことを聞かない子ね、早く変わりなさい!』

リヤンの瞳が赤く染まった時、私は無理矢理にリンクを解除されてしまった。

『きゃあ!』

『シアン!?』

私は、そのまま地面に倒れる。

そして、顔を上げるとそこには、リヤンとリンクした雪菜の姿があった。

ヴァニティは驚いた表情を浮かべていた。

『あの姿は……』

アクは、リヤンを睨みつけている。

リヤンは、ヴァニティに向かって行くと、体勢を変えヴァニティのお腹に蹴りを入れる。

『ぐっ!』

ヴァニティは、そのまま壁へと飛んでいき、勢いよく壁に激突した。

『子供は、寝てないさ』

リヤンはそう吐き捨てると、アクと向き直る。

『久しぶりねアク。元気だった?』

『……やっぱり君か、リヤン。どうして君が生きているのかな?あの時、確かに殺したはずだ』

『そう思っているのなら、記憶改ざんは上手くいったみたいね』

『記憶の改ざんだと……?』

アクは、ギロリとリヤンを睨みつける。