fairy3 空の物語 上

「それ以上同じこと言ったら、今度はそのジェネシスを破壊するぞ」

奇跡は、ルルに銃口を向ける。

バァンバァンーー

二発の銃弾が撃たれた時、その銃弾はルルの手首吊る下げていた鎖に命中し、鎖は粉々に散らばり、ルルの体は前へと倒れ込んだ。

奇跡は鍵を取り出し、ルルのすぐ近くに扉を用意する。

そして、扉の中から姿を現したアカツキがルルの体を抱き上げる。

「これで、俺たちの任務は終了だ」

『まあ、分かっていたよ。君たちの今回の狙いは、ヴィーナスとルルの奪還』

アクは、アカツキの方へと振り向く。

『でも、今回は鍵だけでも手に入ったからよしとしたいところだけど……』

それは、一瞬の出来事だった。

奇跡との距離を一気に縮めたアクは、ジェネシスを奇跡に振り下ろす。

「っ!」

『奇跡!』

『やっぱり、君は邪魔だね』

黒い影をまとったジェネシスは、奇跡に向かって振り下ろされる。

しかし、シンクによって奇跡の体は真紅の光に包まれる。

『無駄だ』

しかし、ジェネシスは真紅の光を貫き、そのまま奇跡の左肩を貫いた。

「くっ!」

「奇跡!」

その拍子に、アクは奇跡とシンクのリンクを無理矢理解除した。

『これで、君はもう闘えない』

「それは、ジェネシスの力か……」

『まあ、そんなところだね。ジェネシスは、他の精霊剣とは違うところがいっぱいあるんだよ』

奇跡は、肩を抑えながら立ち上がる。