fairy3 空の物語 上

今度は、ロセウムとキルトスを構えた未来と奏佑が、アクに向かって行く。

「はああ!」

勢いよく振り下ろされたロセウムを、アクはジェネシスで迎え撃つ。

「うそ!これすごく重いのに、ひびが入らないなんて」

『君って、意外と力持ちなんだね』

アクの背後に回った奏佑は、キルトスを振り下ろす。

『あまいな……』

ロセウムをジェネシスで受け流したアクは、ロセウムとキルトスをぶつからせる。

「なっ!」

アクは舞うようにジェネシスを使って二人に斬りかかる。

「きゃああ!」

「うわぁ!」

『奏佑!未来!」

続いてアクは沙羅との距離を縮めると、ジェネシスでフラーウムを弾き飛ばし、ジェネシスで沙羅の体を貫く。

「沙羅!」

「こんの!」

一葵はアクに向かっていく。

『駄目だ一葵!下がれ!』

「下がれるかっての!」

振り下ろされたリーマを避けたアクは、後ろに一回転し、すぐに一葵との距離を縮める。

「しまっ!」

アクがにやりと笑い、ジェネシスを振り下ろされた時だった。

『一葵っ!』

ラースが一葵を庇うように入り、ラースは一葵の代わりにアクの一撃を受けた。

『あああっ!!』

「ら、ラースっ!!」

倒れかけるラースの体を抱きかかえ、一葵は背中から地面に倒れる。

「おいラース!しっかりしろ!!ラースっ!!」

アクはラースを見下ろした後、私たちに向き直った。

『さあどうする?シアン。君が来るなら、このままみんなを逃してあげてもーー』

バァンーー

アクの言葉を遮るように、奇跡がアクに向かって銃弾を一発撃った。

その銃弾がジェネシスへと当たると、微かな傷跡を残した。

『……』

アクは、奇跡を鋭く睨みつける。