「なのにお前は、自分の目的のために闘っていねぇ。アクの目的のために闘っているじゃないか!」
『……っ』
「思い出せ!お前は、いったい何の為に闘っていたんだ!」
『私は……』
すると、ラースの右目から涙が溢れた。
そして、一葵の肩に自分の額を押し当てる。
『すまない、一葵……』
「……思い出したか?」
『あぁ……、我ながら恥ずかしいよ。まさか、“憤怒”によって自分の目的を失っていたなんて……』
ラースは苦笑すると、弱音を吐き出すように言う。
『エンヴィーとプライドが殺されたって聞いた時、私の自我は憤怒によって飲み込まれた』
『周りが真っ赤に染まって、自分の気持ちが抑えきれなくて、今すぐにでもシアンたちを殺したかった』
一葵は、ラースの背中を優しくさする。
『頭ではちゃんと分かっていたんだ。シアンたちが、エンヴィーとプライドを殺す真似なんてしないと』
『でも、憤怒には逆らうことが出来なかった。これは、私の弱さが招いた結果だ』
「安心しろ、エンヴィーとプライドは生きてる」
『あぁ……、さっきシアンから聞いた』
ラースは、一葵に縋り付くように、自分の腕を一葵の背中に回した。
『良かった……。二人が生きていてくれて……。今度こそ、ちゃんと守ることができる』
「だったら、もう目的を失うな。もし、また見えなくなったら俺に言え、もう一度、思い出させてやる」
『……ありがとう。一葵……』
二人の様子を見て、私は笑みを浮かべた。
グラトニーの方も、ラースの話を聞いていたのか、持ち上げていた斧を下ろす。
『ちゃんと話が出来たようだな。ラース』
『グリード!』
扉の中から、グリード・ラスト・スロウスが姿を現す。
『……っ』
「思い出せ!お前は、いったい何の為に闘っていたんだ!」
『私は……』
すると、ラースの右目から涙が溢れた。
そして、一葵の肩に自分の額を押し当てる。
『すまない、一葵……』
「……思い出したか?」
『あぁ……、我ながら恥ずかしいよ。まさか、“憤怒”によって自分の目的を失っていたなんて……』
ラースは苦笑すると、弱音を吐き出すように言う。
『エンヴィーとプライドが殺されたって聞いた時、私の自我は憤怒によって飲み込まれた』
『周りが真っ赤に染まって、自分の気持ちが抑えきれなくて、今すぐにでもシアンたちを殺したかった』
一葵は、ラースの背中を優しくさする。
『頭ではちゃんと分かっていたんだ。シアンたちが、エンヴィーとプライドを殺す真似なんてしないと』
『でも、憤怒には逆らうことが出来なかった。これは、私の弱さが招いた結果だ』
「安心しろ、エンヴィーとプライドは生きてる」
『あぁ……、さっきシアンから聞いた』
ラースは、一葵に縋り付くように、自分の腕を一葵の背中に回した。
『良かった……。二人が生きていてくれて……。今度こそ、ちゃんと守ることができる』
「だったら、もう目的を失うな。もし、また見えなくなったら俺に言え、もう一度、思い出させてやる」
『……ありがとう。一葵……』
二人の様子を見て、私は笑みを浮かべた。
グラトニーの方も、ラースの話を聞いていたのか、持ち上げていた斧を下ろす。
『ちゃんと話が出来たようだな。ラース』
『グリード!』
扉の中から、グリード・ラスト・スロウスが姿を現す。



