fairy3 空の物語 上

ラースが妹や弟たちのために、新しい世界を作ろうとする気持ちは分かる。

でも、だからってこんなやり方は間違っている。

『ラース!本当に妹や弟たちのためなら、誰かが犠牲になってもいいっていうの?!』

『……っ』

私の言葉にラースは表情を歪めた。

そしてーー

「ラースぅぅぅ!」

『っ!?』

『この声……!』

私の背後に扉が現れた時、扉を蹴破って勢いよく飛び出してきた一葵が、私の横を通ってリーマをラースに振り下ろす。

『か、一葵!』

急に姿を現した一葵に驚いたラースは、一葵のサーベルを避けることが出来す、振り下ろされたサーベルがラースの体に直撃する。

『あああっ!』

「お前!何やってんだよ!」

一葵はラースの胸ぐらを掴み、そのままラースの体を押し倒し馬乗り状態になる。

「雪菜!大丈夫?」

『沙羅……、奇跡たちも』

「ヴィーナスは、助け出した」

奇跡の言葉に私と雪菜はホッとする。

そして、一葵たちの方に目を向ける。