fairy3 空の物語 上

グラトニーとラースもそれぞれ斧と鞭を構える。

『はああ!』

私は、ラースめがけてアジュールを振り下ろす。

ラースが鞭を使ってアジュールの動きを止めるのを見届けたソレイユは、ロートを構えてラースとの距離を縮める。

『火炎抜刀術ー地獄の業火!』

ソレイユは、炎をまとわせたロートを使い、ラースの横っ腹に傷をつける。

『ぐっ!』

ラースは、アジュールから鞭を離そうとする。

『ラース!話しを聞いて!』

私は、ラースを逃さまいと腕を掴む。

『ラース、エンヴィーとプライドのことなんだけど!』

『今更、二人に対しての謝罪か?そんなもの、聞きたくもない』

『違うラース。エンヴィーとプライドは生きてる』

『っ!』

私の言葉にラースは目を見開く。

私は、アクには聞こえないようにラースに耳打ちする。

『アカツキがエンヴィーとプライドを、オルドのところに連れてきたの。アスナが手当して二人共無事よ』

『……』

ラースは言葉を失っていたのか、わなわなと肩を震わせていた。

『だから、私とあなたが闘う理由なんて』

『甘ったれたことを言うな』

『っ!』

ラースは鞭を自分のもとに引き寄せると、私に自分の顔をぐいっと寄せる。

『エンヴィーとプライドが生きていたとしても、私はあの二人やラストとスロウスが幸せに暮らせる世界を作る』

『ラース……!』

『そのためにも、ルル様の鍵が必要なんだ。たとえルル様が、私にとって光をくれた人でも』

『えっ……』