fairy3 空の物語 上

【アク】

『ふふ、ちゃくちゃくと準備は進んでいるよ』

俺は、後ろにいるルルに目を向ける。

『さて、そろそろ始めようか』

ルルに手をかざし、ルルの縛っていた鎖を解く。

『ルルの中に眠りし鍵よ、今こそその姿を現せ』

ルルの体が宙に浮き、胸元に青い蝶の紋章が施された鍵穴が姿を現す。

『これが、鍵を作るための鍵穴……』

鍵穴があるということは、この鍵穴をあけるための鍵が必要ということだ


だが……。

『そんなもの、必要ない』

俺は右腕を構え、そのまま勢い良く自分の腕を鍵穴めがけて突っ込んだ。

『ああああ!』

体中に激しい痛みが走ったのか、ルルが苦しそうに声を上げた。

『さぁ、出てこい“均衡の鍵”』

『いやぁぁ!!』