fairy3 空の物語 上

確かにこいつらを連れていけばそれなりの戦力にはなる。

でも、危険に晒すことにだってなる。

それに……。

「悪いけど、お前が何と言いようが俺たちは行く」

「大事な友達を置いて先に戻るなんて、私には出来ない」

『どうするの奇跡?』

「……はぁ……」

俺は重々しく溜息をつく。

この人たちが言い出したら聞かないのは知っている。

なら仕方がない。

「連れて行くのは良いけど、俺は雪菜のサポートを頼まれているんだ。お前らのサポートは出来ないぞ」

「俺たちだっけ弱いわけじゃない」

『優空の言う通りよ、優空一人でもグラトニーとラースの相手は務まるわよ』

「流石にそれは厳しいだろ……」

「だったら行くぞ」

俺は、ドアノブに手をかけ扉を引く。

こいつらが選んだ選択なら、俺は何も言えない。

そして、これから起こることも……。

俺たち、本当の闘いはこれからだ。

この時代の雪菜の未来を変えるために、これ以上雪菜を悲しませないために、俺は必ずここでアクを殺す。