fairy3 空の物語 上

オルドが扉の中に入ったことを確認した俺は、鍵を使って扉を閉めた。

「これで俺たちの任務は完了だ」

『……そうか。そういうことか……』

グリードは、苦笑しながら手甲鉤を見下ろしていた。

「もう諦めろ、ヴィーナスは助け出した。あと少ししたらルルも助かる。そうなれば、世界を壊す鍵は完成しない」

『お前の言う通りだ。……。ルルが居なければ、俺たちの願いが叶うことはない……。一つ聞いていいか?』

「なんだ?」

『エンヴィーとプライドは、そっちにいるのか?』

「……あぁ。怪我を負った二人をアカツキが拾ってきたそうだ。怪我の手当もしてあるから安心しろ」

『そうか……。それを聞いて安心した』

グリードは、安心した表情を浮かべた。

それを見た俺は背後に扉を出す。

「お前はいつまでアクのところに居るつもりだ?どうせ、アクの本性にはもう気づいているんだろう?」

スロウスとラストがグリードのもとへと駆け寄ってくる。

『あぁ、お前の言う通りアクのことには気づいていた。つい、最近だけどな


「なら、俺たちと一緒に来ないか?あいつは、お前たちの兄弟姉妹の絆を利用したんだぞ」

俺の言葉にグリードは目を見開く。

でも、直ぐに苦笑すると言う。

『俺たちは、七つの大罪だ。お前たちのところに戻ったとしても、居場所がない』

「なら、お前が次のヴィーナスを補佐する位置につけばいい」

『俺が?』

「あんたなら、ルルをサポート出来ると俺は思うけど」

『ちょ、ちょっと奇跡!何を言って……』

「とりあえず、俺はこれからアクのところに向かう。お前たちも来るか?」

ラストとスロウスは、グリードの見つめた。

グリードは、俺を真っ直ぐ俺を見てくると言う。

『最後の時まで、俺は見届ける義務がある』

『お兄様が行くのでしたら、私も行きます!ラース姉も心配だし……』

『俺も行くよ。本当の真実をこの目で見るために……』

三人の意思を確認し、俺は扉を開ける。

「ま、待って下さい!奇跡さん」

「なに?お前たちの任務は終わっただろ?」

「俺たちも雪菜たちのところに行かせてくれ!」

やっぱり、そうなるよな。