fairy3 空の物語 上

「エンヴィーたちを殺したってどういうこと?!」

私は、ラースの鞭を避けつつ雪菜に応える。

『ラースたちは、エンヴィーとプライドがアクに殺されかけたって知らないのよ。アクにとってそれは都合のいいこと』

『恐らく、エンヴィーとプライドを殺したのは俺たちだと、そう吹き込んだんだろう』

「そんな……」

『よそ見している暇なんてないぞ』

ラースは、鞭に炎をまとわせる。

『炎の乱舞(フラム・ワイルドダンス)』

炎の乱舞が私たちに襲いかかる。

『くっ!』

私は、アジュールに力を注ぎ剣を青色へと変色させる。

『水の盾(アクア・エクスド)!!』

水で作られた守りの盾が私と愛斗を包み込む。

『すまないシアン』

『どういたしまして』

水の盾を解除し、私とソレイユはラースに向かっていく。

アジュールの色を黄色へと変色させ、ラースに斬りかかる。

『はぁ!』

アジュールを避けたラースに、ロートに炎をまとわせたソレイユがラースに斬りかかる。

『火炎抜刀術ー流星(スバル)!』

ロートがラースへと向かった瞬間、ラースは鞭をソレイユの足へと絡ませる。

『うわぁ!』

鞭を自分の元へと引きつけ、地面へと転ばせたソレイユの手からロートを奪い取り、そのまま私に斬りかかる。

『くっ!』

『はぁぁ!』

ラースの瞳が紫色に輝く。

とっさにアジュールで応戦したものの、ラースの力が増しているせいなのか徐々に押されていっている。

『シアン!』

私は、横目でソレイユの様子を伺った。

ソレイユの足首には、ラースの鞭が絡まっていて動けそうにない……。

まずは、ソレイユの足に絡まっている鞭を何とかしないと!