fairy3 空の物語 上

「おっと」

俺は後ろに仰け反り、地面に手を付いてそのまま一回転をし、足を使って手甲鉤を蹴り返す。

『くっ!』

怯んだグリードの隙を逃さず、シンクの力を込めた銃弾を一発撃つ。

『よしっ!これで!』

シンクが喜んだ時だった。

グリードの瞳の色が濃い紫に輝くと、素早く銃弾を弾き返した。

『そ、そんな!』

俺は、グリードから距離を取る。

「なるほど、力を倍増させたのか……」

『その通りだ。まさか、お前相手にこの力を使うとは思っていなかったが』

「力以外にも、筋力、視力、素早さが上がるってわけか」

『あぁ』

グリードは、一気に俺との距離を縮める。

「っ!」

『奇跡!』

グリードが手甲鉤で斬りかかった時、とっさにシンクが力を発動させ俺の体を真紅の光で包み込む。

『ほぉ……』

手甲鉤は、俺の直ぐ頭上で止まっていた。

「あっぶねぇ……」

『奇跡!早くなんとかして、このままじゃ私の力が保たない!』

「分かってる!」

俺は、素早く銃弾の補充をし、グリードに一発銃弾を撃つ。

『遅いな』

しかし、グリードは直ぐ後ろに飛び退く。