fairy3 空の物語 上

「銃弾が弾き返された?!」

「……よく見てみろ」

何処から現れたのか、クリスタルの目の前にはグリード、それにラストとスロウスが立ちはだかっていた。

『銃弾を弾き返したのは、どうやらグリードの手甲鉤のようね』

「そうみたいだな」

俺は、銃弾を放った時グリードがそれを弾き返すと読んでいた。

だから、さっき撃った銃弾は少しだけシンクの力を込めた物に過ぎない。

『ヴィーナスは、渡さないぞ』

グリードが手甲鉤を構えると、ラストとスロウスもそれぞて武器を構える。

「どうする?」

「作戦通りグリードの相手は俺がする。ラストとスロウスはそれぞれ任せた」

優空たちにそう告げ、俺はグリードに突っ込んで行く。

「ちょっ、ちょっと勝手に!」

「ちっ……。おい優空、お前は一人と二人どっちで闘いたい?」

「一人の方が気楽でいい。と、言いたいところだが、俺は沙羅と一緒にラストを相手にする。雷と水は相性いいし、お前とは一緒に闘いたくない」

「珍しく気が合うな。俺もお前と一緒には闘いたくない」

優空たちは、それぞれ精霊剣を抜く。

「じゃあ、俺は残ったスロウスを相手にする。沙羅のこと、頼んだぞ」

「あぁ」

「一葵も気を付けてね……」

「分かってる」

グリードをカルマンがぶつかり、金属音が耳に届く。