fairy3 空の物語 上

『行かないと……。ルルが……』

『助けに行きたい気持ちは分かる。だが、今のお前は休んだ方がいい』

『でも……!』

『ルルのことなら雪菜たちに任せろ。だから、お前は安心して休め』

『アカツキ……』

ハヤテは、俺の服を強く掴むと声を振り絞って言う。

『た、のむ……。アカツキ、ルルを……』

そこで意識が飛んだのか、ハヤテの体から完全に力が抜けた。

そして、そっと床に寝かせる。

『安心しろハヤテ。目が覚めた頃に、隣には必ずルルがいるから』

俺は扉を呼ぶ。

『アスナ。持ってきていたストレッチャーにハヤテを寝かせろ』

『分かりました』

「おーいアカツキ!こっちにみんないるぞ!」

『直ぐ行く』

俺は、奥の部屋に向かって歩き出した。

こうして、俺たちの最初の任務であるハヤテたち救出作戦は成功した。