fairy3 空の物語 上

「雪菜?」

「えっ!」

愛斗に名前を呼ばれ顔を上げる。

「顔が赤いけど大丈夫か?」

「だ、大丈夫大丈夫!」

私は、全力で頭を上下に振る。

「そ、それならいいけど」

愛斗は、そう言い前に向き直った。

「なに……。これ……」

顔が凄く熱いし心臓の鼓動も早い。

でも、この感覚には身に覚えがあった。

でも、あの時とは全然違う。

あの時よりはっきり感じるこの感覚は……。

“恋”だ。

「もしかして……、私……」

ずっと前から、愛斗のこと好きだった?