fairy3 空の物語 上

【アク】

『オルドが扉を使った……』

ということは、いよいよこっちに来るってことだね。

『さて、みんなも集まったかな?』

俺の目の前には、エンヴィーとプライドを抜いた全員が集まっている。

『今からシアンたちがここに来る。俺たちの目的を全て知った上で来るわけだ。だから、世界を壊す鍵が出来るまでは、君たちに時間を稼いで貰いたい』

『分かっています』

グリードの言葉に、全員床に片膝を付き頭を下げる。

『七つの大罪は、全力を出してアク様のご期待に添える所存でございます』

『頼んだよグリード。きっとオルドたちは、いくつかのメンバー編成でそれぞれのところに向かうと思う』

『と、言いますと?』

『奴らは今回、ヴィーナスとルルの救出を優先に動くはずだよ。だから、君たちにも別れて闘ってもらう』

俺は、玉座から立ち上がりグリードたちに指示を出す。

『まず、ラースとグラトニーは俺と一緒にルルと来てほしい。グリードとラストとスロウスは、ここに残ってヴィーナスを守ってくれ』

『分かりました』

全員頷いたところで、俺は気になっていたことをラースに聞いてみる。

『どうしたラース?さっきから怒っているように見えるけど?』

『申し訳ございません。只今、私の中で怒りの気持ちが暴れていまして』

『それは、シアンたちにエンヴィーとプライドを殺されたからか?』

俺の言葉を聞いたラースは目を丸くした。