fairy3 空の物語 上

【リヤン】

『あらあら、怖いったらありゃしないわね』

私は、キセキの泉の中からグリードたちの様子を伺っていた。

オルドたちのところにエンヴィーとプライドが運ばれてから、しばらくアクと七つの大罪たちの様子を伺っていたけど。

『中々、面白いこと考えるねアクは』

グリードがアクの作戦に気づかなければ、きっとラースはエンヴィーとプライドを殺したのはシアンたちだと思ったまま、本来の力を発揮して闘っただろうに。

『上手く行かないことなんてたくさんあるのよ。あの子は、それをまだ学んでいない』

全てが自分の手のひらの上で踊っているなんて思っていたら、とんだ勘違い野郎だ。

『七つの大罪たちは大丈夫として、あとは……』

今度は、ルルの部屋の中を覗いてみる。

『ルルは、どんな感じかしら?』

ルルの背中には立派な羽が生えたところみたいだ。

ヴィーナスより少し大きくて、空みたいに澄んだ色の青色の羽。

だけど、今部屋にいるルルの表情は少し曇っている。

『まぁ、仕方ないことか……』

まさか自分が、ヴィーナスの後継だなって思ってもいなかっただろうに。

あんなに必死に否定していたのに、この羽が生えてしまった以上は言い逃れは出来ない。

心境はそんなところかな?