fairy3 空の物語 上

私は、拳に力を込める。

『じゃあ、プライドはエンヴィーを庇って一緒に……』

『運良くあそこを通りかかったんだろう』

『……許せない!』

私の殺気を感じたのか、スロウスは更に後ずさりする。

さっきから私の中で怒りと憎しみが暴れている。

今直ぐこの手でアクを殺さないと、怒りと憎しみで気がおかしくなってしまう。。

『落ち着けラース。今の俺たちがエンヴィーたちのことを知ったとばれたら、次に消されるのはお前だぞ』

『そんなの知るものか!あいつは、私たちの妹と弟を殺したんだぞ!』

私は、壁に向かって拳をぶち込む。

『私は、怒りと憎しみで気が狂いそうだ!長男であるお前は、なんとも思わないのか!』

『なんとも思わないわけないだろ』

グリードの体から放たれる殺気に気づいた私は、一歩後ろに下がる。

スロウスは、慌てて近くのソファの後ろに隠れる。

『本当は、今すぐにでもあいつを殺したいところだ。だが、あいつは俺たちの恩人だ』

グリードは力を込めた拳を見つめる。