fairy3 空の物語 上

『アクの話だと、エンヴィーはプライドを追って外の世界に行ったそうだ』

『プライドを追ってだと?』

でも、プライドを追ってでもエンヴィーは先に私のところに来るはずだ。

まさか来る余裕がなかったのか?

『プライドが大怪我をして帰ってきたのは、エンヴィーから聞いてるだろ?』

『あぁ……。プライドが帰ってきた時、あの子は慌てて救急箱を持っていってさ。戻ってきた時に、何かあったのかと聞いたら、プライドが怪我したって言ってた』

『プライドは優空ともう一度闘うために、俺たちに何も言わずに外の世界に向かった』

『怪我が完治しないまま、あいつは外の世界に行ったのか?』

それならエンヴィーは、迷わず追いかけるだろう。

私のところに来る時間があるなら、あの子は一人でもプライドを止めに行く。

あの二人は、兄弟姉妹の中ではお互い特別な存在同士だ。

エンヴィーは、プライドが傷つくところをもう見たくなかったはずだ。

『私のせいだ……。私がちゃんとしっかりと二人を見ていれば……』

『違うぞラース。二人が死んだのはお前のせいじゃない』

『でもっ!』

『お前は、少しおかしいと思わないのか?』

『えっ……』

おかしいって何がだ?