fairy3 空の物語 上

【雪菜】

この状況どうしたらいいの?!

オルドにお母さんたちの記憶は操作してあるって聞いて、慌てて帰って来てみたら、知らない男の子がお母さんと一緒にいて驚いたけど……。

まさか、お母さんの友達の子が奇跡だなんて思わなかった。

「あ、あの奇跡」

「なんだ?」

奇跡は、冷たい目で私を見てくる。

その目を見た瞬間、一瞬縮こまってしまった。

「き、聞きたいことがあるんだけど良いかな?」

「俺が答えられる範囲内だったら答えてやる」

「じゃ、じゃあまずは……」

私は、奇跡の肩の上に座っている妖精に目を向けた。

「その子は、奇跡の妖精なんだよね?」

「あぁ。シンク、挨拶しろ」

奇跡の言葉に立ち上がったシンクは、私の目の前まで飛んで来る。

『初めまして雪菜。真紅の妖精のシンクだよ』

「真紅の妖精?」

私はお母さんから“真紅の光”についての話しを聞いていた。

お母さんの道を照らしてくれた真紅の光ーー

もしかして偶然?