fairy3 空の物語 上

「あの時言ったよ、絶対忘れないって」

「っ!」

その言葉で確信した。

望美はあの日のことを……、覚えているんだ。

「随分と時間がかかっちゃったけど、やっと会えたね。奇跡」

「な、んで?」

『望美が覚えていた』

「ちゃんとシンクのことも見えてるよ」

『えっ!本当に?!』

シンクは、嬉しそうに望美の周りを飛び回った。

「なんで、俺のこと覚えてるんだよ?」

「何でだろうね?」

「……」

望美は軽く微笑むと、俺の近くに来ると優しく抱きしめてくれた。

「多分、お母さんだからかな?」

「っ?!」

この人は、俺が自分たちの子供だって知っているのか?

でも言った覚えもないし、そんな素振りも見せなかったはずだ。

「それは、雪菜の母親だからか?」

「それもそうだけど、奇跡のお母さんでもあるよ」

「……」

やっぱりこの人には、全部お見通しなんだ。