「何か、思い出でもあるんですか?」
「そうねぇ、あまりはっきりとは覚えていないけど、その名前を聞くと心が暖かくなるの」
望美は、タンスの上に乗っている家族三人が写った写真に目を向けた。
「私ね、高校生の時に酷い事故に巻き込まれたことがあるの」
「そう、ですか」
「その時、酷く重体だったみたいで、私の夫の奈津はお医者さんに厳しいことを言われたの」
やっぱり、あの時のことは覚えていないみたいだ。
それならそれでーー
「真紅の光」
「っ!」
その言葉を聞いた俺は、下げていた顔を上げ望美と目を合わせた。
「真っ暗な暗闇の中に居た時、真紅の光が道を照らしてくれた」
「……っ」
そこまで、はっきり覚えているものなのか?
確かに、俺はシンクの力を使って望美に道を示した。
でも、俺は確かに望美の記憶から、あの時の記憶も消去したはずだ。
「そうねぇ、あまりはっきりとは覚えていないけど、その名前を聞くと心が暖かくなるの」
望美は、タンスの上に乗っている家族三人が写った写真に目を向けた。
「私ね、高校生の時に酷い事故に巻き込まれたことがあるの」
「そう、ですか」
「その時、酷く重体だったみたいで、私の夫の奈津はお医者さんに厳しいことを言われたの」
やっぱり、あの時のことは覚えていないみたいだ。
それならそれでーー
「真紅の光」
「っ!」
その言葉を聞いた俺は、下げていた顔を上げ望美と目を合わせた。
「真っ暗な暗闇の中に居た時、真紅の光が道を照らしてくれた」
「……っ」
そこまで、はっきり覚えているものなのか?
確かに、俺はシンクの力を使って望美に道を示した。
でも、俺は確かに望美の記憶から、あの時の記憶も消去したはずだ。



