fairy3 空の物語 上

「シアン、私はリヤンとはなるべくリンクしないようにするつもりだよ?」

『……リヤンの力は、私の力よりもはるか上を行っているんだよ?アクと闘うときだって、私なんかよりずっと役にーー』

「シアン!」

私は、両手でシアンの頬を包み込んだ。

『雪菜?』

「私の妖精はシアンだけだよ!それに、私はシアンと一緒にアクを止めたい!」

『……っ』

私の言葉に、シアンは目に涙を浮かべた。

『ごめんね雪菜。今の私じゃ、雪菜たちを守れないの……』

「そんなことない。シアンには私や愛斗、ソレイユたちだっているじゃない」

『雪菜……』

「そうだよ」

私たちの後ろから、愛斗の声が聞こえた。

「みんなっ!」

そこには愛斗以外にも沙羅、一葵、未来、奏佑、優君、そして守護妖精たち全員が揃っていた。

『なにメソメソしてるのよ。あなたらしくない』

『クレール……』

「シアンは、一人じゃないよ?」

「俺たちがついてる」

『未来、一葵……』

ソレイユは、シアンの目の前まで歩いて来ると手を差し出した。

『お前は、一人じゃない』

『ソレイユ……』

涙を拭ったシアンは、ソレイユの手を握り返す。