fairy3 空の物語 上

『シアン……』

『リンクが出来なんじゃ、雪菜やソレイユたちを守ることが出来ないんだよ!それなら、私がここに居たって意味がないじゃない!』

『意味ならある!』

俺は、力強くそう叫んだ。

そして、シアンの手を握ると強引にもシアンの唇に口づけをした。

『っ!?』

嫌がるシアンの体を、俺が逃さない為に抱きしめる。

『俺は、お前の為に闘っているんだ!』

『ソレイユ……』

『お前に居場所がないなら、俺が作ってやる!』

シアンは、驚いたように目を瞬かせた。

『シアン、好きだ……』

『っ!』

『俺の隣に居てくれ……』

シアンに優しくそう告げ再び抱きしめる。

もう二度と何処にも行かせたくない。

二度とこの手を離したくない。

『ソレイユ……』

シアンは、顔をうずめると小さく頷いてくれた。

その行動に、どんな意味が込められているのか今は聞かないことにする。

今の俺の気持ちがシアンの重荷になることは分かっているから。

だけど、この言葉以外にお前を繋ぎ止めておくものが思い浮かばないんだ。