fairy3 空の物語 上

【愛斗】

『お前、わざときつい言い方しただろ?』

『なんでそんなこと思うの?』

僕の体の傷を治しながら、アカツキの質問にリヤンは応える。

『ソレイユを行かせたのも、シアンの為じゃないのか?』

『別に、そんなこと関係ないけど』

リヤンは、僕から手を下ろす。

どうやら完治したみたいだ。

僕は、グリードに折られた右腕を動かす。

『どう?』

「すごい、軽く動く」

なんか怪我する前より良くなった感じだ。

『そう、それは良かった』

リヤンは、オルドたちに向き直った。

やっぱり喋り方は、少しシアンに似ている。

この子は、雪菜の二人目の妖精なのかな?

あの時、病室で雪菜の瞳が赤かったのは、リヤンの力が働いたせいだったのかな?

でも僕は、あの時嫌な力を感じたんだ。

だとしたらリヤンは、アクよりも危ない妖精なんじゃ……?

『それじゃあ、私は他の子たちの傷を治してくるから』

『俺も着いて行く』

アカツキは、リヤンと一緒に部屋から出ていく。

『お前ももう戻れ、急に済まなかったな』

「う、うん。僕はこれから雪菜のところに行ってくるよ」

考えるのはあとにしよう。

今は雪菜が心配だ。